企画展「neoteny japan高橋コレクション 〜ニッポンの現代アート!」
確かにテーマとして「現代美術」という括りがあるけれど、1人のコレクターが収集したものが展示されるというのは、それだけでオモシロイ。(そのコレクターと気が合えばという前提が必要か)
「まー、よくもまー、買ったんだねー、コレを」という思いがごく自然に生まれます。
鴻池朋子「惑星はしばらく雪に覆われる」
■neoteny japan高橋コレクション 〜ニッポンの現代アート!
5月20日(水)〜2009年07月15日(水)上野の森美術館 一般1,500
http://www.neoteny.jp/index.html
現代美術のコレクターのお医者さん(精神科医)のコレクション展示。
ここ10年で1000
ネオテニーとは幼形成熟だそうで。幼形を保ったまま性的に成熟する過程のことだそうだ。
会田誠、束芋、奈良美智、山口晃、村上隆、奈良美智、、、(敬称略)などなどなどの文字通り現在日本美術を代表する面々の作品が一同に介してました。
そんで、もちろん初めて知ることとなる作品/作家さんもいっぱい居て、特に今度オペラシティの美術館で個展がある鴻池朋子さんは、
「鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人」
7月18日〜9月27日 東京オペラシティアートギャラリー(新宿区西新宿)
http://www.operacity.jp/ag/exh108/
いままで、てんで知らなかったんだけど、とっても象徴的なモチーフ(6本足の狼/ナイフ/蜜蜂など)を繰り返し繰り返し使っててオモシロかったです。(一番上の写真のキラキラした6本足のオオカミも彼女の作品)
あと、小谷元彦さん
これ頭の部分が肩パットになってるドレスなんよ。
誰かが着てるところが見たい。
村上隆「DOB君」(どぼしてどぼしておしゃまんべ君)
こういう極々基本的なものも押さえることができたり、、、
一通り見て、物販コーナーを通って、次の部屋に入ると見えてくるのが、、、
三宅信太郎「夢工場の逆襲への新たなる挑戦」
できそこないのスターウォーズの着ぐるみが、まさにそこで貧乏くさくステージを踏んでるかのように立ち並んでます。
冒頭「まー、よくもまー、買ったんだねー、コレを」と書いたが、もうね、そういうのもひっくるめて自然に笑いがおきます。
そして、「現代美術」の持つ懐の深さに感謝したくなるのです。
やっぱり現代美術ってのはこうでなくっちゃね。
あと、美術館に行くとよくあるんだけど、作品プレートはあるけど、それがどの作品を指してるのか見あたらないという。
で、たいてい素直に聞くわけです。
この須田悦弘「雑草」というのはどれですか?と。
すると、「よくぞ聞いてくれた!」とばかりにスタッフは大きな屏風の後ろに、ひっそりと木彫の「雑草」を教えてくださいました。
なんでも、作家さん自身がその場への展示を指示したそうです。
多くの人は気付かず通り過ぎてしまってたけど、その状況も含めた「雑草」作品に、温かい気持ちになったり。
■参考
フクヘンBLOG
http://fukuhen.lammfromm.jp/2009/05/post_616.html
Myspace
http://www.myspace.com/neotenyjapan
異常に充実しているネオテニージャパンBLOG
http://neoteny-japan.iza.ne.jp/blog/
(なんと、ガイド音声のDLができる!)