清志郎が居ない世界になったワケじゃない。

忌野清志郎さん死去＝ＲＣサクセション率いた「ロックの神様」

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ＲＣサクセションの中心メンバーとして活躍、「雨あがりの夜空に」などのヒット曲で知られるロック歌手、忌野清志郎（いまわの・きよしろう、本名栗原清志＝くりはら・きよし）さんが２日午前零時５１分、がん性リンパ管症のため、東京都内の病院で死去した。５８歳だった。

時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2009050300007

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高校ん時に演劇部の先輩がね、アゴにヒョロっとヒゲを生やす「キヨシロー」ヒゲだったけな。

多分「ザ・ベストテン」の時に「男と男のキス」で全国の小学生を震撼させた「い・け・な・い ルージュマジック」から意識したのだろう。

あとは、ビートたけしがやってたキヨシローの物真似「愛し合ってるくゎ〜い」ってヤツか。

「ザ・ベストテン」を卒業すると、世はバンドブームで、聞く音楽がロックな方に向いていって、「RCサクセション」のイメージってのが「古臭いロック」のイメージしかなかったんだけども、東芝ＥＭＩが「すばらしすぎる」との理由で発売を見送った「COVERS」騒動とかあって、レンタルで聞いてみたらカッコイ〜！んだよ、コレが。
想像してた「古臭い」ってのは、イモ臭いストレートな握りこぶしを振り上げてる位のイメージだったんだけども、「COVERS」は全っ然フザケてて、素直に斜に構えてて、大人が遊んでて、、。

■「明日無き世界」
奴らは俺がおかしいと言う
でも本当のことは曲げられやしねえ

そんで、すぐに現れたのが、さらに真っ直ぐに悪ノリなTHE TIMERS

カセットのA面に「COVERS」B面に「TIMERS」入れて、「僕の好きな先生」みたいな、社会か準備室にいつも居る先生にあげたっけな。

「古臭い」と思ってたオッサンが、一気に「ロックの神様」になった。
ロックってのが、ジャンルじゃなくって、「生き方」とか、「世界との対峙のしかた」とか、「自分のあり方」ってのが、一気に理解できた気がしたんだ。
僕が好きな「レピッシュ」も「ボ・ガンボス」も「ブルーハーツ」も、きっと「空手バカボン」も、すべてがココから始まっていることが、理解できた。
そして、気がつけばRCは「活動休止」。

ボクのRCのイメージって、この３人で映ってる「Baby a GO GO」のイメージなんだよな。

ライブに行くようになって、RCには行けなかったけど、MG'Sとのライブや、２３’ｓのライブには行った。
当時、半同棲してた娘と。
そして、その娘は僕よりも何倍もキヨシローのコトが好きだったっけ。

■「Oh!Baby」
一緒に暮らそう　僕と２人で
ふさわしい家を　探して住もう

■「君が僕を知ってる」
今までしてきた悪いことだけで
僕が明日有名になっても
どうってことないぜ
まるで気にしない
君が僕を知ってる

ライムスターの宇多丸さんが、亡くなった時のコメント（レギュラーのラジオ番組中に入った訃報を自ら読んでから）で、

>>ボクが好きになるような気の利いた女はみんなだいたい『一番理想の男は清志郎』ってい言い放つ様な存在で

と言ってたそうなんだけど、大学の時に知り合った仲間みたいなヤツらも、なんだか若いのに「RC！キヨシロー！」と言ってるようなのが多くてね。今の歌い続けて東京に出てきてるヤツもいる。

学生時代にはさんざんキヨシローさんから勇気づけられたっけ。

■「すべてはAlright（Ya!Baby)」
夢を見るのは悪いことじゃない、事をあせり過ぎちゃだめさ、ちょっとだけ時の流れが君をじらしてるだけさ

■「つ・き・あ・い・た・い」
だけどそいつが
アレをもってたら
おれはサベツしない
つ・き・あ・い・た・い

アレってのは、ソウルっつーか、ロックな魂っつーか、ホントの自由っつーか、まー、きっと、そういうアレだ

学生当時住んでた北九州小倉にあったロックな居酒屋「ゑんや」の壁に、東芝EMI版の「LOVE ME TENDER」が飾ってあって、店のマスターが「これ10万で売ってくれっていうヤツが居たけど、そんな安くは売らねぇな」とか言ってたけな。

東京に出てきて最初に住んだのが三軒茶屋で、駅の近くの小さなスナックみたいな所に看板出てて、○月○日「金子マリLIVE」とか書いてあってね、実際に清志郎さんのバッキングボーカルのパワフルな姐さんってこと位しか知らなかったけど、行ってみたんだ。そしたら、店内は10人入ったらギュウギュウみたいなスナックで、本当にそこに居たんだ、金子マリさん。そしてサポートには憂歌団の木村さん。
その時に木村さんが持ってたギターが、なんかの因果でずっと清志郎さんから借りたもんだって、嬉しそうに木村さんはお話しされてて、そん時に一番清志郎さんえを近くに感じた気がしたな。

今、ボクの会社の名前は「トランジスタハウス」というだよ。
「トランジスタ」と付けることは、かなり早い段階で頭にあって、その後ろに何を付けるか悩んだ。
映像制作会社なんで「トランジスタラジオ」ならぬ「トランジスタビデオ」ってのも候補にあったけど。

子どもができて、久しぶりにキヨシローさんの姿を見たのは。2003年６月に増上寺であった「１００万人のキャンドルナイト」の記念フリーライブ。
この時キヨシローさんは、「ワシは増上寺の住職じゃ！」と頭に坊主ズラ＋住職の格好で飛び出てきた。
なんちゅー、カッコイイ大人か！と思ったよ。

そんで「あこがれの北朝鮮」とか演ってたんだよね。

2007年の「ジョンレノン・スーパーライブ」で観た。

■「イマジン」
君一人じゃない。

ニュースが流れたその日、ボクは法要のため愛知の実家に行っていた。
ふだんはテレビなんかみないんだけど、実家のテレビはつけっぱなしで、夜のワイドショーみたいなのの緊急速報で一報を聞いた。
音楽のために東京に出てきてる大学の後輩は、「１日中RCを聞いてた」そうだ。
大学の頃につきあってた娘は、「泣けてしょうがない。風呂入って来る」と短いメールを送ってくれた。

■多くの人に愛されたキヨシロー

mixi 忌野清志郎　　RCサクセション トピック
著名人からの追悼コメント集
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42253243&comm_id=7765&page=all

忌野清志郎が居ない世界になったワケじゃない。
そこにも、ここにも、忌野清志郎は、居るんだな。

■「ヒッピーに捧ぐ」
お別れは突然やってきて　すぐに済んでしまった　いつものようななにげない朝は　知らん顔して僕を起こした