すごいよ VJマサルさん!
実のところ次回で最終回なのだが、株式会社アテンション主催で、「VJ MASARUのモーションデザイン マジック」という無料セミナーが全6回に渡って月1ペースで行われている。
「無料」と言っても、6回のカリキュラムが明確に組まれており、
1) アイデア
2) ツール
3) テクニック
4) 演出法
5) セルフプロデュース
6) ブランディング
という風に、それは技術的なTipsから、クリエイター自身の自己プロデュース、ブランディングまで、実に実際的で、内容の濃いもの。
すでに何度か開催されてから知ったので、自分が参加できたのは4回目、5回目、最初から全て参加できなかったのが残念。
さて、「VJ MASARU氏」とは一体誰だろう?と思われる方もいるのではないかしら。
ボクがVJ MASARU氏を知ったのはやはり無料セミナー。
それも、5年くらい前かしら?・・・と思ってたらBLOGに書いてたわ
スズキメモ:2005-03-05 モーションの付け方はデッサンと同じ
http://d.hatena.ne.jp/szkx/20050305
その時もやはり「モーショングラフィックス」の講座ということで、ワクワクテカテカして観に行ったことを覚えている。
その時には、具体的なTipsもさることながら、テレビ番組の裏話的なことが唖然とするほど面白いのと、何より、MASARUさんの制作姿勢が、「自分で手を動かすディレクター」というところに、共感を覚えたのでした。もちろん自分は、ハイクオリティなCGとかグラフィックとか全然できないのですが、それでもしかし、すごく小さなサイズのプロダクション体制で、メジャーな仕事をしているという、その事実に、可能性というか、勇気を貰った気がしたのです。
そして、昨年12月にPARCOで開催(09年11月7日〜11月23日)されていた
VJ MASARU「MOTION + DESIGN + MAGIC」EXHIBITON
http://www.parco-art.com/web/factory/masaruozaki0911/index.php
具体的に、何が展示されているのか知らずに行ったものの、コレがビックリするくらい面白い展示だったのです。
例えばコレ
実際に白塗りのブラウン管テレビが床に置いてあって、そこに数台のプロジェクターで映像を照射。テレビのブラウン管部分から、映像が溶け出していくような作品。
これ、止まってる写真を見ても全く面白くもないんで、動画を。「chiar」
その時にBLOGに書けば本当はよかったんだけれど、展示物を紹介できるような動画がなかったのと、BLOG書く時間がなかったのよね、で、このBLOGが写真が豊富でよくわかる。
LONDON TOKYO STYLE
http://blog.londontokyostyle.com/archives/51422700.html
そんで、昨年のPARCOの玄関に飾られたというコレ。
どちらも、MASARUさんが最近やってる、立体物にプロジェクターで動画を投影し、立体物自体が変質してみえるという作品。
今やってる無料セミナーで、その製作過程を少しやっていたけれど、想像以上に複雑な計算でできあがっていてビックリしました。
ボクが尊敬する映像作家の多くは、平たく言えば「ギミック」というか、アナログな「だまし絵」的な手法でボクラを楽しませてくれる。ミッシェル・ゴンドリーさんしかり、辻川幸一郎さんしかり。
MASARUさんもやはり、元々「手品」が好きで、映像を始めた頃に、やたらと動的な「錯視」研究したそうだ。
このムービーの中心をずーーーっと見てて、
その後で、自分の手の甲とか、自分の周りを見るとおかしなことになったりっていう、、
そういうの。
見世物小屋で汽車がこっちにむかって来る映画に、観客が逃げた当時から、ボクラは「映像でびっくり」することを希求し続けている。
だから、そこを研究して攻めて来る映像作家は強いと思う。
さて、いよいよ次回は「VJ MASARUのモーションデザイン マジック」の第6回。
セミナーの後半ではついにVJプレイが披露されるらしいです。
気になる人は、
http://www.moongraphica.jp/vjmasaru/
をチェックしてみてね。
そんでもって、おまけでもうチョットMASARUさん作品を、
"Yoyogi National Stadium" Video Projection by Masaru Ozaki
EASTPAK® 2009 A&W Video Projection by Masaru Ozaki
これ見ればVJ MASARUさんがどんな方か一目瞭然です。
VJ MASARU+Yaguchi Hitori TV Show IN JAPAN 1
参考HP:
creator's stage VJ MASARU
http://www.anemo.co.jp/art/creator/24.html