そのたびに僕は何かを失っているのだろう

★結論からいいます
アクセス権が原因でアクセスできないディスクができたら、、、


rootユーザーでログイン→欲しいファイルを取り出す→問題のディスクを再フォーマット

というのが、今回の件での(2009年6月)アップルから奨められた対処方法で、そのようにして、進行中案件のデータを救出できました。
注意)ディスクユーティリティの「アクセス権の修復」でも治らない重症の場合です。


以下は、そこに至るまでの紆余曲折でしかありません。しかし、誰かの何かのヒントがあるかもしれません。(なんつって)

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ある日、Macが立ち上がらなくなりまして。


再起動したのをきっかけに、立ち上がらずに画面には「?」付きのフォルダアイコン。
つまりはシステムが見つからないということです。


セオリー通りに
PRAMクリア = command + option + P + R を押しながら起動

ダメ
■インストールディスクから立ち上げてディスクユーティリティを使ってディスクの修復

ダメ・・・っつーかそもそもマウントされていない
■別のHDDに新しくシステムインストールして、そっから立ち上げると、「認識できません、取り出しますか?初期化しますか?」のメッセージ

そゆ時には「Disk Warrior」が効くよってのがネットに載ってたので
■Disk Warriorを試してみるも、なんか深刻なダメージみたいで復旧不可能

はぁ〜〜と大きくため息。HDD復旧業者を検討
■30GB超え〜1TB:25,000円という業者が見つかり、ネットでの評判も上々な「関根エンジニアリング」HDDを送付する
http://homepage3.nifty.com/amiamiami/pc/

メールだけのやりとりだけどもすごく感じの良い会社だったけも・・・
■結果:物理的なダメージなので分解&修理の必要があって、その場合は50万くらいかかるんだと・・・

はぁ〜〜と大きくため息。死んだHDDはあきらめる・・・・・・・


もう、なんのデータが無くなっているのかわかんねーよ。
オシゴト用の超大切なデータは全て外付け&バックアップだし。
システムディスクの中の重要なモンはオンラインストレージに毎日バックアップされてるし。

それでもしかし、それらから抜け落ちたものたちがきっとあるワケで、ここ1ヶ月間のMacとの死闘のウチに、何かがきっと無くなっている。

ハードディスクがでかくなりすぎてて、、把握できないんだよ!

ただね、バックアップとってない&憶えていないというコトはそういうレベルのものなんだろうな。寂しいけど。


しかし、本当の地獄はそれからだったという・・・・
秋葉原で新しいHDD買ってきてシステムを再構築(他のMacから環境を移行したので、それ自体は楽チン)

でもね、

★システムディスクをやり直してから、どーもメンドイことになっていた
いままでなんでもなく使えてたファイルたちを開いて、さわって、保存しようとすると、「アクセス権がありません」といちいち言われ、わざわざ保存先フォルダのアクセス権を「読み書き可」に直したり、なんか認証を求められて、いちいちパスワード入れたり、という相当メンドイことになっていた。

もういちいちシチメンドクセー!!!!ってことで、いいこと思いついた。


システム入ってるディスク全体の情報を見て、共有とアクセス権の「内包している項目に適用」。


この直後、いままで(と言っても十年足らず)のMac人生で最も恐ろしい事態に襲われる。


システム入ってるディスク全体の情報を見て、共有とアクセス権の「内包している項目に適用」した瞬間に、システム以外の全てのHDDにアクセスできなくなってしまったのです。

こんな感じにロックされてしまい、情報を見ると

・・・「カスタム」となってます。
で、厄介なことに、これを「読み/書き」に変えようと思っても、変えられず、何をどうしても「カスタム」のまま動かないのです。


ボクのMacには内蔵、外付けを合わせて9個のHDDが付いていて、オシゴトのデータは全て外付けHDDに入れてて、進行中のオシゴトデータはその中の他のHDDに毎日コピーを取ることでバックアップをとってるのです。

なので、単なるHDDのトラブルの場合、オシゴトのデータに関してはすぐに復旧できる体制なのね。でも、そのバックアップ用のHDDも同じようにロックされちゃってて、もうニッチもサッチもいかんのよ。中にはちゃんーと入ってるはずなのに、全く手が出せないのよ。自分のもんなのに!!

で、他のMacに外付けHDDをつないでも、やっぱりカギ付きのままで状況かわらんのよ。

もう、アレだ、映画で絶体絶命の主人公が逃げようと全力疾走してると、入ろうとする扉という扉がガチャン!ガチャン!と閉じられてロックされていき絶望感に包まれるような。。

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Leopardの不可解なアクセス権のトラブル」についてわかりやすいサイト
http://diary.ryanac.com/log/eid323.html
http://blog.livedoor.jp/king_of_subculture/archives/1216110.html

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とりあえず、システムを新しくやり直そうってコトで・・・


■システムディスクのフォーマット

■OSの再(クリーン)インストール


■MacBookProの環境の移行(3時間くらいか)

■各種オンラインでアップデート
・アップデートファイルを自動でDLはするけどインスコ失敗
・直接アップデートのパッケージファイルを開いてインスコ

■再起動かけてもログアウトしかせず、再起動しない。終了してもログアウトするだけで終了しない
パワーボタンで終了&起動

■久々に見たぜブラックアウト!
・PRAMクリアを何度かやったけど、それでもブラックアウト!
インスコディスクからディスクの検証&修復/アクセス権の検証&修復やっても、ブラックアウト!

■インストールディスクで、設定を残したままOSを再インストール


■OK!さすがにたちあがります。
・アップデートファイルを自動でDLはするけどインストール失敗
・直接アップデートのパッケージファイルを開いてインストール

■OS10.5.6のアップデートの途中で止まる
・30分待っても止まったままなので強制終了&再起動

■林檎マーク出て、下に時計が回ってるところでストップ!
PRAMクリアとかもなんのその。必ずストップ
・確かにアップデートの途中での強制終了はまずかったと思い、再び・・・

■インストールディスクで、設定を残したままOSを再インストール


■OK!さすがにたちあがります。
・アップデートファイルを自動でDLはするけどインストール失敗
・アップデートはもいういいやと思いFinalCutでオシゴトファイルが開くか確認しようとしたらば、QuickTimeのバージョンが低いため、FinalCutの起動却下
・しようがないから、手動でOS10.5.6のアップデータのファイルを開きアップデート

■OS10.5.6のアップデートの途中で止まる
・30分待っても止まったままなので強制終了&再起動

■林檎マーク出て、下に時計が回ってるところでストップ!
PRAMクリアとかもなんのその。必ずストップ
・確かにアップデートの途中での強制終了はまずかったと思い、再び・・・

■インストールディスクで、設定を残したままOSを再インストール


■FinalCutのために、AppleのサイトからOSX10.5.5をDLし、アップデートかける。南無三。

■再起動して、OSのアップグレード無事成功。
・今度はQuickTime7.6.2のアップグレードをかける

■FinalCutPro大地に立つ!
・やっほー!

■進行中の案件のFinalCutのプロジェクトファイルを開・・・・・・・・・・けない!
げげ。「不正な種類のファイルです」とか出て開けないよ。オイ。

他のアプリのファイルは開けるのに、一番重要なファイルが開けないよ。
いろいろ調べたけど、ダメだこりゃ。
DataRescueで復旧された時になんか変質しちゃったっぽい。


もう朝も11時になっていたので、藁をもすがる思いで、、、、

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アップルに電話。4コールくらいでつながる。

丁寧でわかりの良い女性担当者の方で、実際にコトが起こったのはMacProなので1件に付き5000円かかる旨を話されたんだけども、MacPro固有の問題ではないので、MacbookProに外付けをぶら下げても同じ症状なので、MacbookProのAppleCareを利用する形にして頂く。(この辺りも、スンナリそうしてくださる。ホント感じの良いスタッフでした)

現状を整理し、「詳しい者と変わるので3〜5分お待ちください」と言われて、待つ。
使ってる携帯にスピーカーが無いのですごくメンドイ。

電話には詳しそうな男性スタッフが出て、基本的な所を確認したところ、やはり、
□rootでログインすればロックされたディスクも弄れるからそれでファイルをコピーして再フォーマットを奨められる。

でも、その「rootログイン」が上手くいかない旨を伝えると、
そして「慎重を要することなので、いったん確認してから折り返します」と言われる。


そして、折り返しの電話で、指示されるように。
ディレクトリ・ユーティリティで、rootのパスワードを指定
(この時、「パスは1文字」でもよいのか?と尋ねたら、「いやー、英数字を混ぜた8文字で」と言われたけど、「1文字でも機能するのか?」と強く言ってみても、ムニャムニャ言ってて、「なんで1文字じゃダメなの?どういうトラブルがあるの?」というのにも明確には答えて貰えなかった。確かに、彼にとっては畑違いの質問だったのだろう)


□その他のユーザーでrootでログイン


やっぱダメでした。システムディスクも何もマウントされてない、壁紙だけ+マウスカーソルっつーおかしな画面になっちゃうの

で、ここで明確になったのは、どうやらシステムが「rootでログイン」できない、別の問題を抱えているということでした。

つまりは、OSをクリーンインストールした上で、やってみればいんじゃない?
ということで・・・・


「はぁぁぁ〜」(大きなため息)

ひとしきり、この機会に思ってるAppleへの残念な思いを伝え(例えばOS9の頃なら自分の親に薦められたが、OSXになってからは奨められなくなったとか)、電話を切るのであった。



凹みながら部屋の中を見渡すと・・・、そこには最近出番のなかったPowerbook(G4)が!
もしや!と思い、こいつでrootでログインしたらば、いけましたよ。普通に立ち上がりましたよ、
MacProをターゲットモードで立ち上げ、Powerbookに繋ぐと、ばっちりマウントされて、中身がさわれます!
もちろんコピーもできます。



この機会に9台のHDDを整理することにし、プランを立てて、莫大なファイルたちをコピー&ペーストです。
つまりは、
■ロックされたディスクを空にする→フォーマット→荷物を戻す

ということです。9台のHDDはどれも70%以上は埋まってまして、気分はほとんど倉庫番です。

そして、内蔵の1台にあらためてOSをクリーンインストールし、

アプリも1から入れ直し、新しい環境を構築しました。


以上。


オマケ:アップルの担当者が「うまくできましたら電話ください」と言ってたので、電話したらば「その担当者に直接繋ぐことはできません」と言うので(まあ、そういう規則なんだろ)、「上手くいった報告をくれと言われたからかけたんだけど」と言ったら、「ちょっとお待ちください」というので「折り返し電話ちょうだい」というと「おりかえしは・・・できないんです」とか言うので「前はおりかえしでくれたよ」と言ってもラチあかないんで、待ってたら、保留中に電波状況で電話が切れちゃいました。でも、アップルからはかかってこないのですね。こういう場合、かけた方がかけ直すのがマナーですが、また違う担当が出て説明するのがメンドイんで・・・。


【結論】
つまりは、今回うちで使ってるMacのシステムがrootログインに関して問題を抱えていたために、非常に長い道のりになったワケですが、普通はごく普通にrootでログインできるので、ターミナルとか意識することなく、解決できることでした。
そして、ボクのMacbookProはrootでログインできないままなんだけども、イロイロめんどいから、そのままなのです。。。