映画「ウォッチメン」を見る前に

映画「ウォッチメン」を見る前に

http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/


冷戦時代の米国の状況に詳しくない人や、米国のスーパーヒーロー事情に詳しくない方は、劇場に行く前にWikipediaを読んで行くことをお勧めします。さらに劇場鑑賞後にWikipediaを再読するのもよいでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%B3


とにかく、ボクはそうしました。

同じ監督で、同じような画づくりだった「300」は、ストーリーがターンジュン明快で、そのビジュアルの迫力を存分に堪能できたんだけども、今回は「超情報量の画づくり」+「複雑な時代背景とともに転がるストーリー」+「二世代にまたがる複雑な人間関係」+「一筋縄ではいかない女ゴコロ」で、おおまかなストーリーラインはそれほど複雑ではないんだけど、直ぐにからまっちゃうのです。

なので、これはきっと原作をコミックのファンならば、その忠実な映像化と、コミックとの差異を楽しめると思うのだけど、そうでない場合は、すぐに置いて行かれます。で、ボクは必死で追いつこうと頑張って観てた感じです。

なので雰囲気で「ダークナイト」を期待して観に行くと、まったくもって違います。

それでもしかし、その映像表現は緻密で、2時間半を越えるのに、どこも切りようがないほどに展開も気持ちよく、ぜひ再び劇場で観たいです。

ドーン・オブ・ザ・デッド」→「300」→「ウォッチメン」、、ザック・スナイダー監督は、マジ凄ェよ。


・・・・と、ココまで読んでくださった方、ありがとう。お気づきでしょうか。ココまででほとんど「感想」というか、映画から「感じられた」ことについて書いてません。つまり「ウォッチメン」の困ったことに、「感じる」というよりは、ついつい「分析」的な態度で対峙させられてしまうのです。もちろん「○○の悲哀」みたいなのもあるんですが、それらもやはり理路整然としていて、グっと来るとかいうよりも、「なるほど、そうなるよね」みたいな。

それでもしかし、2時間半以上を疲れさすことなく見せきる力はスゴイのだ。










もう1回劇場で見にいこう。