番組の海外転送サービス「適法」 テレビ局側敗訴

番組の海外転送サービスは「適法」 テレビ局側逆転敗訴


インターネットとレコーダー2台を組み合わせ、日本のテレビ番組を海外で視聴できるようにしたサービスは著作権法に違反するとして、NHKと民放9社が、システムを開発した日本デジタル家電浜松市)にサービスの差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が27日、知財高裁であった。田中信義裁判長は著作権侵害を認めてサービス停止と賠償の支払いを命じた1審東京地裁判決を取り消し、テレビ局側の逆転敗訴を言い渡した。

 判決などによると、同社は日本国内で録画したテレビ番組をインターネットを使って海外に送信するシステムを開発。平成17年からレコーダーなどの機材の有料レンタルを行っていた。

 田中裁判長は、個人で録画した番組を海外に送信して、個人的に視聴することは著作権法上認められた適法な行為だと指摘し、「本件サービスは、利用者の適法な行為を簡単にできる環境を提供しているに過ぎない」として著作権侵害にはあたらないと判断した。


MSN産経ニュース - 2009年1月27日
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090127/trl0901271658010-n1.htm


日本デジタル家電 勝訴判決に関するコメント
http://www.tv.rokuraku.com/home1.html#chizai


「敗訴」していた録画ネット 裁判の経緯
http://www.6ga.net/x_shiryo.php


参考:
あるベンチャーがテレビ業界に潰された――録画ネット事件(iNTERNET magazine 2004年9月)
http://yellowdude.air-nifty.com/articles/2004/09/internet_magazi.html


小寺信良:「録画ネット裁判」で明らかになったタブー
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0512/05/news015.html